本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。

白州 ノンエイジ レビュー──森の香りと、ウィスキーとの出会い

はじめに──白州との出会い

コンビニの棚に、それはあった。

ミニボトルの白州 ノンエイジ。しかも最後の一本。

ウィスキーを飲んだことがなかった自分にとって、それは明らかに高い買い物だった。手に取って、戻して、また手に取る。結局レジに持っていったのだが、封を切ったのはそれから約一ヶ月後のことだった。

大切にしすぎて、なかなか開けられなかった。あの感覚は今でも覚えている。

白州は、自分をウィスキーの世界に引き込んだ一本だ。


白州蒸留所について──森の中の蒸留所

白州蒸留所は、山梨県北杜市・南アルプスの麓に位置するサントリーの蒸留所だ。標高約700メートル、甲斐駒ヶ岳を望む森の中に建つ。

「森の蒸留所」と呼ばれるだけあり、敷地の約8割が森林で覆われている。この自然環境が、白州特有のフレッシュでグリーンな個性を生み出しているとされる。

白州はシングルモルトウィスキーだ。シングルモルトとは、一つの蒸留所で造られたモルト(大麦麦芽)のみを原料とするウィスキーのこと。産地の個性がそのまま味に出るのが特徴だ。

仕込み水には南アルプスの天然水を使用。ポットスチル(銅製の蒸留器)での蒸留に加え、木桶(もくおけ)発酵槽を使用しており、乳酸菌の働きが独特のフルーティさを生み出すとされる。

ノンエイジ(NAS)とは、熟成年数の表記がないボトルのこと。複数の熟成原酒をブレンドすることで、安定した品質を保ちながら供給量を確保している。


テイスティングノート──香り・味・余韻

香り グラスに注いだ瞬間、青リンゴと若草を思わせるフレッシュな香りが立ち上がる。ほのかなミントのニュアンス、そして奥にやさしいバニラ。押しつけがましくなく、すっと鼻に入ってくる。

味わい 口に含むと、まず軽やかな甘みが広がる。ピーチや洋梨のような果実感に、ほんの少しスモーキーさが顔を出す。重さはなく、スムーズに飲める。複雑さよりも、清潔感と飲みやすさが前面に出ている印象だ。

余韻 後味は短め。スッと引いていく。残るのは、森の中を歩いた後のような清涼感。ドライで、爽やかな終わり方をする。


ハイボールで飲む白州

白州は、ハイボールで真価を発揮するウィスキーだと思う。

炭酸で割ることで、あのグリーンでフレッシュな香りがぐっと前に出てくる。口当たりは軽く、食中酒としても優秀だ。暑い季節にぐっと飲む一杯として、これ以上のウィスキーはなかなか思い浮かばない。


スコアと総評

総合スコア:77 / 100

項目 スコア
香り 95
味わい 90
余韻 88
バランス 88
コスパ 25

日本を代表するシングルモルトウィスキー。値段は決して安くないが、その香りと味わいのクオリティは本物だ。一度は手にとっていただきたい一本だと、自信を持って言える。

筆者は甘みの強いウィスキーを好む。白州はその方向とは少し異なるが、日本の自然と職人の技が詰まった特別なボトルだ。ウィスキーを好きになったきっかけをくれた一本として、これからも特別な位置を占め続けるだろう。


こんな人におすすめ

  • ハイボールが好きな人 ── フレッシュな香りが炭酸で生きる
  • 重いウィスキーが苦手な人 ── クセが少なく、スムーズに飲める
  • 夏に飲みたい一本を探している人 ── 清涼感ある余韻が暑い季節にはまる

他ボトルとの比較

同じジャパニーズ、または「フレッシュ・フルーティ系」で飲み比べるなら:

白州は3者の中で一番「軽くてクリーン」。夏の一杯・ハイボール向きとして一段抜けている。