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グレーンだから軽い。その「軽さ」が正直にわかるボトルだった。

角瓶のレビューを書いた後、同じサントリーでグレーン由来の甘さを全面に出した知多が気になった。¥6,000という価格は贅沢ラインだ。その価格に見合うかどうか、確かめることにした。

シングルグレーンとはグレーン(トウモロコシや小麦)の原酒のみで作ったウィスキーで、モルト系の重厚さとは別の軽やかさが特徴だ。知多はその「グレーンらしさ」を正面に出した一本として愛知県知多市で作られている。


テイスティング

香り(78) バニラとほのかな穀物の甘さ。山崎・白州のような果実感やスモーキーさはなく、やわらかく穏やかな印象だ。主張が強くなく、静かに広がる。

味わい(82) グレーン由来の優しい甘みが口全体に広がる。角がなく、スムーズに飲める。重さはほとんどなく、軽快だ。

余韻(76) 短めで、甘みがすっと引いていく。後味はクリーンで不快感はないが、印象に残る複雑さはない。


ハイボールで飲む──温度で変わる顔

知多はハイボール向きと言われるが、温度によって印象が変わる点が面白い。

よく冷やしたハイボールでは甘みが抑えられ、スッキリとした飲み口になる。食事の邪魔をせず、軽やかに飲める。常温に近いハイボールでは、グレーン由来の甘みが前に出てくる。「甘さを楽しむ」か「スッキリさを楽しむ」か、好みで調整できる一本だ。


角瓶と比べると

率直に書く。同じサントリーのグレーン系の甘さで言えば、角瓶(¥1,200前後)との差が¥4,800以上ある。

知多の「軽さ」「繊細さ」「クリーンな甘み」は確かに知多にしかないものだが、デイリー使いとして考えると角瓶の方がコスパで圧倒的に上だ。知多はあくまで「シングルグレーンという個性を楽しむ一本」として飲む価値がある。毎日の晩酌には角瓶、たまの贅沢に知多——そういう棲み分けが正直なところだ。


こんな人におすすめ

あなたのタイプ 選ぶなら
シングルグレーンの個性を知りたい
食中酒として邪魔しない一本が欲しい ◎(主張しないのが強み)
軽やかな甘みが好き
デイリーにコスパよく飲みたい △(角瓶の方が断然上)

次に飲むなら

コスパ重視で同系統を続けるなら → 角瓶へ。¥1,200でグレーン系の甘さが十分に楽しめる。

サントリーの上を見るなら → スペシャルリザーブへ。モルトの複雑さが加わり、知多とは別の方向で整っている。