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アードベッグを飲んだ後にザ・ディーコンを開けた。正直に言う。「アードベッグより安くて、似た方向性のウィスキーがある」という情報だけで手に取った一本だ。¥4,200という価格はアードベッグ(¥6,000前後)より約2,000円安い。その差がどこに出るかを確かめたくて買った。

ブレンデッドスコッチでスモーキーさを全面に押し出したキャラクター。スペイサイドのような華やかな甘さや果実感はほとんどない。ピートが香り・味わい・余韻を通して主役を張り続ける。


テイスティング

香り(82) グラスに注いだ瞬間、力強いアルコール感と潮の香りが立ち上がる。アードベッグのような「海辺の焚き火」的な情景ではなく、もう少しドライで無骨な印象だ。フルーティさや甘みはほぼ感じない。

味わい(80) ピートが一直線にやってくる。バニラや蜂蜜の甘さはなく、最初から最後まで煙と海の塩気が主役だ。複雑さよりも「一点突破の力強さ」を感じる飲み口で、好みが真っ二つに分かれる。

余韻(80) 飲み込んだ後もピートが続く。ただしアードベッグのように「いつまでも居座る」感じはなく、やや短め。この点がアードベッグとの最大の違いだ。「余韻が短い分、次の一口に踏み込みやすい」とも言える。


アードベッグと比べると

同じスモーキー系として直接比べると、評価の差は明確だ。アードベッグ(80点・¥6,000前後)は余韻の深さと長さ、潮とスモーキーが交差する複雑さで一歩上を行く。飲んだ後の「今日はこれで終わり感」はアードベッグが圧倒的だ。

ザ・ディーコンは¥4,200と2,000円安く、余韻が短い分だけ繰り返し飲みやすい。「スモーキー系を試したいが、アードベッグほど振り切れていなくていい」という人には、ここから入る方が門戸が広い。


こんな人におすすめ

あなたのタイプ 選ぶなら
アードベッグが気になるけど値段が…という人 ○(まずここから試すのはアリ)
スモーキー一辺倒が好き ◎(甘さのないストイックなピート)
コスパ重視でスモーキーを探している ◎(¥4,200でこの個性は優秀)
複雑な余韻が欲しい △(アードベッグへ)

次に飲むなら

スモーキーの本気を知りたいなら → アードベッグ 10年へ。格違いの激しさで、ディーコンとの差が一口でわかる。

アイラの別顔を見たいなら → ボウモア 12年へ。ディーコンより上品で、スモーキーと甘みのバランスが違う。