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サントリー オールド レビュー──シェリー樽の甘さ、昭和の香り

はじめに

ローヤルを飲んだ翌日、もう少し古い時代のサントリーを飲みたくなった。

オールドを開けた。1950年発売。サントリーが「洋酒文化」を日本に広めようとしていた時代の一本だ。


オールドとは──1950年、戦後日本に生まれたブレンデッド

サントリー オールドは、1950年に発売されたブレンデッドウィスキーだ。「トリスウィスキー」で大衆向け市場を押さえたサントリーが、次に照準を当てた「少し上のウィスキー」として設計された。

球形に近い独特のボトルデザインは「タマ(玉)」の愛称で長年親しまれ、昭和の贈答品や接待の定番として日本の食卓に定着してきた歴史を持つ。現在も現行品として販売されており、スーパーや酒屋で手軽に手に入る。

シェリー樽で熟成させた原酒を使用しているとされ、それがこのボトルの甘い香りの由来となっている。


テイスティングノート──香り・味わい・余韻

飲み方:ストレート、ハイボール

香り グラスに注ぐと、シェリー樽由来の甘い香りがやわらかく広がる。ドライフルーツを思わせるレーズンのニュアンスと、ほのかなバニラ。アルコールの刺激は控えめで、優しく鼻に入ってくる。

味わい 口に含むと、甘みがじんわりと広がる。シェリー由来の丸みのある甘さで、角がない。スペシャルリザーブの蜂蜜的な甘みとは異なり、少しドライフルーツ感がある。ボディはミディアムで、重すぎず飲みやすい。

余韻 やや短め。甘みが引いた後、ほのかな渋みと木の香りが残る。余韻の複雑さという点では、ローヤルやスペシャルリザーブに一歩譲る印象だ。


ハイボールで飲む

ハイボールにすると印象が変わる。

ストレートで感じたシェリーの甘みが、炭酸によって軽快に開く。ドライフルーツのニュアンスが薄まり、すっきりとした飲み口になる。余韻の短さも気にならない。居酒屋で「とりあえずハイボール」として出てくるウィスキーの中では、頭ひとつ抜けたクオリティだ。

食事との相性も良く、脂っこい料理や揚げ物の箸休めとして機能する。


スコアと総評

総合スコア:82 / 100

項目 スコア
香り 84
味わい 88
余韻 78
バランス 78
コスパ 90

¥2,250前後という価格帯で、シェリー系の甘みをここまでまとめてくるのは素直に優秀だ。ただ、余韻とバランスの点では、同じ価格帯のスペシャルリザーブ(¥3,000前後)のほうが上回る場面がある。

このボトルの真価は「日常酒としての安定感」にある。毎日飲んでも飽きない、疲れない甘さ。そういう一本だ。


こんな人におすすめ

  • シェリー系の甘みが好きな人 ── ドライフルーツのニュアンスが好みの方に
  • ハイボールをデイリーで飲む人 ── 毎日飲んでも飽きない安定の甘さ
  • 昭和のサントリーを体験したい人 ── 現行品でも、その雰囲気は十分に残っている

他ボトルとの比較

同じサントリー系で飲み比べるなら:

オールドは昭和の定番。今飲むと「時代の味」として面白い発見がある。