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アイリッシュウィスキーを飲み始めるなら、バスカーはちょうどいい入口だ。¥2,000前後という角瓶に近い価格帯で、アイリッシュの個性をしっかり体験できる。ジャパニーズとの比較で語れる部分が多く、「これがアイリッシュか」という発見が多い一本だった。


香り

グラスに注ぐと、森林のような青臭い香りが広がる。白州を思わせる植物的な雰囲気があるが、白州よりずっと重くどっしりしている。木や土を踏みしめるような、大地に近い野性味。

初めて嗅いだとき「ジャパニーズに近い」と思いつつ、どこか違う空気感があった。スコッチでもジャパニーズでもない、アイリッシュ独特の方向性だ。


味・余韻

口に含むと、香りのイメージとは少し違う展開になる。アイリッシュらしい甘みが加わり、ジャパニーズでは感じにくいまろやかな甘さが広がる。森の香りと甘みが交差する、アイリッシュならではの個性。

飲み込んだ後はアルコール感がやや前に出る。余韻は短め。白州のようにすっきり消える感じではなく、少し残る刺激がある。


ハイボールにすると

ハイボールにすることでアルコールの刺激が和らぎ、森の香りと甘みのバランスが取れる。食事と合わせるなら、こってり系より塩味の効いた料理が合う。荒削りだけど勢いのある一杯。


ザ・バスカーとは

アイルランド南部・カーロー州のロイヤルオーク蒸留所が手がけるウィスキー。比較的新しいブランドだが、アイリッシュ伝統の3回蒸留を採用している。ブレンデッドタイプで、シングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスチル(未発芽大麦を使うアイリッシュ伝統製法)の原酒をブレンド。価格帯はエントリーラインながら、アイリッシュの個性をきちんと感じられる構成だ。


まとめ

¥2,000台でアイリッシュの個性を体験できるのは純粋に優秀。余韻のアルコール感が惜しいが、「アイリッシュを試したい」最初の一本としては十分な完成度。

ハイボールで食事と合わせるのが一番の正解。


他ボトルとの比較

同じアイリッシュ、または同価格帯入門ボトルとの飲み比べ:

ザ・バスカーは3者の中で一番「ワイルド」。荒削りでも個性で勝負したい人に。