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度数が高いのに、驚くほど穏やか。

963 メロウノーツは、福島県郡山市・笹の川酒造が手がけるブレンデッドウイスキー。ブランド名「963」は郡山の郵便番号に由来する、地元に根ざした一本だ。名前の通り"メロウ(まろやか)"な味わいで、華やかさ・煙・酸味のどれも突出せず、きれいにまとまっている。何より驚いたのは、アルコール度数が高めにもかかわらず、ストレートでもアルコールのアタックをほとんど感じなかったこと。良くも悪くも"ザ・無難"、誰が飲んでも外さない優等生だった。

笹の川酒造と963について

963は福島県郡山市の笹の川酒造によるウイスキー。笹の川酒造は戦後まもなくからウイスキー造りを続けてきた東北の老舗で、ブランド名は郡山の郵便番号963から取られている。派手さより堅実なバランスを大事にする、地に足のついた味づくりが特徴だ。

テイスティング

香り(80) 華やかさはほどほどで、穏やかに立つ。特定の個性がぐっと前に出るタイプではなく、全体にまろやかでクセがない。

味わい(80) 華やか・煙・酸味のどれも尖らず、バランスよくまとまっている。度数が高めなのにアルコールの刺激が穏やかで、するりと飲める。

余韻(78) 後に残りすぎず、すっきり。良くも悪くも主張が控えめで、飲み疲れしない。

飲み方別

ストレート 度数の高さを感じさせない穏やかさ。アルコールのアタックが少なく、ストレート初心者でも入りやすい。

ロック 大きく表情は変わらず、安定して穏やか。食中にゆっくり飲むのに向く。

ハイボール クセがないぶん、食事を選ばず合わせやすい。良くも悪くも"ちょうどいいハイボール"として優秀だ。

他ボトルとの比較

同じ963でも、メロウノーツは"尖らない飲みやすさ"が持ち味。クセを求めないなら、こちらが入口に向く。

こんな人に向いている

あなたのタイプ 選ぶなら
クセがなく飲みやすい一本が欲しい ◎
地元・東北のウイスキーを応援したい ◎
ストレート初心者 ◎(アタックが穏やか)
尖った個性・飲みごたえが欲しい △(ピートグローヴ向き)

個人的には80点。華やか・煙・酸味のどれも尖らないぶん、強い印象は残りにくい。ただ、度数の高さを感じさせない穏やかさは素直に驚きで、誰にでも勧めやすい優等生だ。もう一歩ウィスキー感が欲しくなったら、姉妹のピートグローヴへ。