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ウィスキーにハマる前から、名前だけは覚えていた。
サントリーの碧(Ao)は、世界5大産地の原酒をブレンドした"ワールドウイスキー"だ。スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本——ウィスキーの主要産地すべてを一本に詰め込むという、世界初のコンセプトで知られる。実はこの碧、自分が本格的にウィスキーを飲むより前から手元にあった数少ない一本。そして最近リニューアルされたと聞いて、改めて向き合ってみた。結論から言うと、旧ボトルより明確に飲みやすくなっていた。
碧という一本について
碧は特定の蒸留所ではなく、サントリーが世界5大ウィスキー産地の原酒を掛け合わせて造るブレンデッド。スコッチのスモーキーさ、バーボンの甘さ、ジャパニーズの繊細さ——それぞれの土地の個性が一本に同居しているのが最大の特徴だ。だから飲み方や飲む日によって、前に出てくる産地の"顔"が変わる。
テイスティング
香り(85) ストレートではスコッチを思わせる甘い香りが最初に立つ。ところが加水すると、今度はバーボンのような甘く華やかな樽香に表情を変える。一杯の中に複数の産地の香りが潜んでいる。
味わい(85) リニューアル前の碧と比べると、スコッチらしい風味が増して格段に飲みやすくなった印象だ。角がなく、するりと入る。面白いのは、飲む日を変えると同じ飲み方でも違う味に感じられること。日替わりで表情が変わる、懐の深い一本だ。
余韻(82) すっきりとまとまり、後を引きすぎない。飲み疲れせず、次の一杯へ自然につながっていく穏やかな終わり方。
飲み方別
ストレート スコッチのような甘い香りを一番素直に楽しめる。まずはここから、碧の"軸"を確かめたい。
ロック(加水) 加水するとバーボン寄りの甘く華やかな表情に変わる。氷でゆっくり開かせるのがいい。
ハイボール 意外にも、アイラを思わせるスモーキーさが顔を出す。炭酸で軽やかになりつつ、奥に煙の余韻が残る。食事にも合わせやすい飲み方だ。
他ボトルとの比較
碧は「世界5大産地を一杯に」という唯一無二のコンセプト。飲み方で産地の顔が変わる面白さは、他のブレンデッドにはない体験だ。
こんな人に向いている
| あなたのタイプ | 選ぶなら |
|---|---|
| 一本で色々な産地を楽しみたい | ◎ |
| 飲み方で表情の変化を味わいたい | ◎ |
| クセが少なく飲みやすいブレンドが欲しい | ◎ |
| 尖った個性・一点突破が欲しい | △ |
個人的には84点。リニューアルで飲みやすさが増し、日替わりで顔が変わる懐の深さが魅力だ。ウィスキーを知る前に出会った一本を、知ったあとに飲み直すと、その面白さがようやくわかった気がした。



