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煙より、潮と塩だった。

ラフロイグ10年は、アイラモルトの代名詞として世界的に有名なシングルモルトだ。「正露丸」と評されるほど独特な薬品香とピートで、熱狂的なファンを持つ。価格は¥7,000前後。正直に言うと、期待して飲んだのだが——自分には煙よりも潮辛さと塩味が際立ち、スモーキーさはアードベッグに比べて弱く感じた。名酒であることは間違いないが、好みははっきり分かれる一本だった。

ラフロイグ蒸留所について

ラフロイグはスコットランド・アイラ島の南岸、海に面した蒸留所で造られる。島の泥炭(ピート)を焚いて麦芽を乾かすため、強いスモーキーさと、海由来のヨード・潮の香りが生まれる。この"薬品のような"個性がアイラモルトの象徴とされ、ウィスキーの中でも最も好き嫌いを分けるタイプだ。

テイスティング

香り(62) まず立つのは、アイラ特有の潮辛さ。海藻やヨードを思わせる香りが前面に出て、スモークはその後ろに控える。いわゆる「薬品香」として語られるあの個性だ。

味わい(55) 塩味とアルコールの辛さが際立つ。正直、期待していたスモーキーさはアードベッグに比べると弱く、煙よりも"塩と潮"が主役という印象だった。

余韻(56) 香りが弱まったあと、潮の風味と塩味がしばらく口に残る。スモークの余韻を期待すると、少し物足りなさを感じた。

飲み方別

ストレート 潮辛さ・塩味・アルコールの刺激が正面から来る。ラフロイグの個性を真っ向から受け止める飲み方。

ロック 加水で刺激はやわらぐが、「煙より塩」という印象そのものは大きく変わらない。

ハイボール 作りたては塩味を強く拾う。ただ、氷が溶けていくにつれて若干のフルーティさが顔を出してくる。塩が強いので、しっかり冷やして薄めに作るのが合いそうだ。

他ボトルとの比較

同じアイラ・煙系でも、ラフロイグは"潮と塩"、アードベッグは"炭火の煙"と、個性の出方がはっきり違う。

こんな人に向いている

あなたのタイプ 選ぶなら
潮・ヨード・薬品香のアイラが好き
塩気のある強い個性を楽しみたい
しっかりした"煙・スモーク"が欲しい △(アードベッグ向き)
クセの強いウィスキーが苦手

個人的には58点。名酒として名高い一本だが、自分には煙よりも潮辛さと塩味が勝ち、スモーキーさを期待すると肩透かしを食った。アイラの"潮・薬品香"そのものを愛せる人には深く刺さるが、"煙を味わいたい"なら私はアードベッグを勧めたい。