あの白州が、コンビニに並んでいる。
白州ハイボール缶は、サントリーが数量限定で出す「白州をそのままハイボールにした」缶だ。南アルプスの森に囲まれた白州蒸溜所のモルトをベースにした、森の香りをうたう一本。ボトルの白州が品薄で手に入りにくい時期が続くなか、缶なら見つけたその場で白州の香りを体験できる。缶を開けた瞬間の香り立ちは、確かに白州だった。
ただ、飲み進めると「ボトルで作るハイボールとは別物」であることも分かってくる。その違いも含めて正直にレビューする。
テイスティング
香り(82) グラスに注ぐと、ボトルの白州と同じ系統の若い果実を思わせるフルーティな香りが立つ。ここは缶でも健在で、白州らしさを一番感じられるポイント。香りが主役の缶なので、缶のまま飲むよりグラスに注ぐのをおすすめしたい。
味わい(74) 最初にスモーキーさにも似たインパクトが来る。ボトムにあるのは白州よりも若い、酸味に近い果実感。瑞々しさよりも「未熟な果実」と表現したくなる酸が前に出る。
余韻(68) 少ししつこい酸味が残る。ボトルで作る白州ハイボールの爽やかな抜け感を知っていると、ここが一番差を感じる部分。
他ボトルとの比較
ボトルの白州と比較すると、全体的に瑞々しい若い果実感というより、未熟な果実感・酸味感を感じてしまう。「白州の香りの入口」としては優秀だが、ボトルの置き換えにはならない。期待値を合わせて飲めば、十分に楽しい缶だ。
こんな人に向いている
| あなたのタイプ | 選ぶなら |
|---|---|
| 白州を飲んだことがない | ◎ まず缶で香りを体験 |
| ボトルの白州が手に入らない | ○ 香りの記憶を繋ぐ一本 |
| ボトルのハイボールと同じ味を期待する | △ 別物と思って飲むべき |
75点。コンビニで白州の香りに出会えること自体に価値がある。ここからボトルの白州、その先の白州12年へ進む入口として、ちょうどいい一本だ。




